「だ・もんで」 静岡弁で「だから」の意味
2015年12月号
今年も早いもので、一年の締めくくりの時期になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年最後はミホが担当いたします。
我が家では、年末の大仕事として「おせち料理」があります。大掃除が終わり、のんびりしたい気持ちをがまんしながら作ります。とは言ってもほとんど母が作ります。
最近ではデパートやインターネットなどで豪華なおせちを購入する方も増えていますね。
おせち料理とは御節供料理と言って季節ごとに感謝して神様にお供えしたり、振舞われた料理のことです。重箱に詰められている料理や素材は、それぞれに意味を持っています。今回はその意味を調べてみました。
「一の重」数の子 ニシンの卵なので子宝、子孫繁栄を願う
田作り 田植えの肥料に乾燥したイワシが使われていた為、豊作を祈願する。
黒豆 魔除けの色。邪気を払い、無病息災を願う。まめに暮らせるように。
ごぼう 家がその土地に根を張って安泰に暮らせるように。
かまぼこ 初日の出の形で、赤は魔除け、白は清浄、神聖を表します。
伊達巻 巻物に似ているので、文化や学問の成就を願う。
栗きんとん 金団と書きます。金運を呼ぶ縁起物です。
「二の重」紅白なます 紅白の色は水引。平和、平安を願います。
ちょろぎ 長老木、長老喜。長寿を祝う縁起物です。
酢蓮根 たくさん穴があるため、将来の見通しが良いと縁起を担いでいます。
海老 腰が曲がるまで長生きしますように。
ぶり 出世魚。出世を願います。
鯛 「めでたい」おなじみの語呂合わせです。
「三の重」昆布巻き よろこぶで不老長寿、子生(こぶ)の字で子孫繁栄を願う。
煮しめ 家族が仲良く一緒に結ばれる。もちろん具材にも意味があります。
里芋(子宝)、こんにゃく(縁を結ぶ)、たけのこ(出世)など。
それにしても重箱の中にはたくさんの願いが込められているものです。
両親からの願いを感じながらおいしくいただきたいですね。
それでは皆様、お身体にお気をつけて良い新年をお迎えください。
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